RXのどのグレードにするか、ずっと迷っていた方も多いと思います。そこへ9月30日、一部改良が発売されました。
発表の見出しには「ニュルブルクリンクで鍛えた走り」とあります。これを見て、改良後ならどのRXでも走りが良くなった、と思いますよね。
でも、発表資料をよく読むと、そうではありませんでした。走りの調整が入ったのは一部の仕様だけです。装備が増えた仕様も、値上がりの幅も、グレードごとに違います。
今日は、どのRXを選ぶと、今回の改良で何を受け取れるのかを整理します。
🏁 ニュルで鍛えた走りは、どのRXに入ったのか
まず、いちばん大きな改良点からです。ここを取りちがえると、選ぶ仕様を間違えやすくなります。
何を調整したのか
今回は、ドイツのニュルブルクリンクで走り込んで、足まわりを見直したそうです。ニュルブルクリンクは、でこぼこや急な坂が続く、とても厳しいサーキットです。
見直したのは3つの仕組みです。路面に合わせて足の硬さを変える仕組み。ハンドル操作を助ける仕組み。そして、後ろのタイヤの向きを少し変えて、曲がりやすくする仕組みです。
ねらいは、ハンドルを切ったときに車が素直に動くこと。荒れた道でも、車体がしなやかに揺れを受け止めることだとされています。
対象は、AWDのハイブリッド3仕様だけ
発表資料の注意書きを見ると、この走りの調整の対象は、RX500h、RX450h+、RX350hのAWD(4輪駆動)と書かれています。
ガソリン車のRX350は、2WDもAWDも対象に入っていません。ハイブリッドのRX350hでも、2WD(前輪駆動)は対象に書かれていません。
これは意外でした。見出しで大きく扱われている改良なのに、RXの仕様のうち半分近くには当てはまらないんです。
なぜ一部の仕様だけなのか
発表資料には、対象をしぼった理由は書かれていません。
仕様によって、足まわりの部品や、後ろのタイヤを動かす仕組みの有無が違うのかもしれません。ただ、これは私の推測です。気になる方は、販売店で「この仕様に後ろのタイヤを動かす仕組みは付いているか」を聞いてみると確かです。
🧰 装備で得をしたのは、下のグレード

走りの調整とは反対に、装備の追加で得をしたのは、下のグレードでした。
ミラーとドライブレコーダーが、下のグレードにも付いた
デジタルインナーミラーと、前後を記録するドライブレコーダーが、RX350hとRX350にも標準で付きました。
デジタルインナーミラーは、ルームミラーにカメラの映像を映す装備です。後ろの席に人や荷物がいっぱいでも、後ろが見やすくなります。
この2つは、これまでRX500hとRX450h+だけに付いていました。今回で、どのRXを選んでも最初から付いてくる形になっています。
全車に付いたもの、一部だけのもの
前のドアのガラスには、肌に感じる熱をおさえる機能が、全車に付きました。夏の日差しが強い日に、腕が熱くなりにくくなります。
止まったときにブレーキを踏み続けなくてよい機能も、使いやすくなりました。エンジンをかけ直すたびに設定し直す必要がなくなったんです。ただ、こちらはRX350は対象外です。
見た目では、version Lに白の新しい色が加わりました。F SPORT系では、オプションのブレーキの色が赤に変わっています。
💴 値上がりの中身も、グレードで違う

今回の改良で、値段も上がりました。ただ、何が付いて上がったのかは、仕様ごとに違います。
仕様ごとに並べると、こうなります
| 仕様 | 走りの調整 | ミラーとドライブレコーダー | ブレーキ保持の記憶 | 上がった額 |
|---|---|---|---|---|
| RX500h F SPORT Performance | 対象 | もともと付いていた | 対象 | 26万円 |
| RX450h+ version L | 対象 | もともと付いていた | 対象 | 確認できず |
| RX350h version L AWD | 対象 | 新しく付いた | 対象 | 確認できず |
| RX350h version L 2WD | 対象外 | 新しく付いた | 対象 | 40万円 |
| RX350 F SPORT AWD | 対象外 | 新しく付いた | 対象外 | 38万円 |
| RX350 version L 2WD | 対象外 | 新しく付いた | 対象外 | 36万円 |
ドアガラスの熱をおさえる機能は、全車に付いたので表から外しています。
いちばん高いRX500hが、上がり幅はいちばん小さい
数字で見ると、RX500hは26万円の値上がりです。ほかの仕様より小さい幅でした。
RX500hは、ミラーとドライブレコーダーがもともと付いていた仕様です。今回増えたのは、走りの調整と、細かい使い勝手の改良が中心になります。
RX350の値上がりは、ほぼ装備の分
反対に、RX350は走りの調整の対象外です。それでも36万円から38万円上がっています。
RX350の場合、今回の値上がりは、ミラーとドライブレコーダーが付いた分と考えるのがよいと思います。もともとこの2つを付けるつもりだった方には、損は小さいはずです。使わない方には、値上がり分がそのまま残ります。
🧭 今回の改良をいちばん受け取れるのは、どの仕様か
表を見ると、同じ「改良後のRX」でも、中身がかなり違うのが分かります。何を重く見るかで、選ぶ仕様が変わってきます。
今回の改良を全部受け取りたいなら
RX350hのAWDは、走りの調整、新しく付いたミラーとドライブレコーダー、ブレーキ保持の記憶の3つが、すべてそろう仕様です。
表の中で、今回の改良点を全部受け取れるのは、この仕様だけでした。改良の中身をまるごと味わいたい方には、いちばん分かりやすい選び方だと思います。
予算を重く見るなら
RX350は、走りの調整こそ入っていません。でも、ミラーとドライブレコーダーが最初から付くようになりました。
後から販売店で付けると、取り付けの手間もかかります。予算を抑えつつ、安全の装備をそろえたい方には、今回の改良は意味があると思います。
RX500hとRX450h+を考えている方
この2つは、装備はもともと充実していました。今回の変化は、走りの調整と、細かい使い勝手が中心です。
乗ったときの感触が変わる改良なので、できれば試乗で確かめるのがいちばんです。数字には出にくい部分だからです。
見出しだけで選ばない
いちばん失敗しやすいのは、「ニュルで鍛えた」という言葉だけで仕様を決めてしまうことです。
RX350や、RX350hの2WDを選ぶと、この走りの調整は入っていません。見積もりのときに、駆動方式と、走りの調整の対象かどうかを、必ず確かめてください。
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