2026年1月9日、幕張メッセ。スバルブースを埋め尽くしたファンが目撃したのは、私たちが6年間待ち続けた「3つのペダル」を持つWRXでした。 かつてのEJ20型が勇退して以来、空位となっていた「マニュアルを操るWRX」の座。2026年春、STIは現行FA24エンジンを徹底的に磨き上げ、日本の道に最適化したコンプリートカーとして、その空位を埋めることを宣言しました。これは単なる限定車ではありません。スバルが守り抜いてきた「走りの愉しさ」の象徴です。
⚙️ 日本仕様初、待望の「6速MT」がもたらす本質

WRX STI Sport♯最大の衝撃は、現行WRXの日本仕様において初採用となる**「6速マニュアルトランスミッション」**です。
これまでのVBH型は、SPT(CVT)による圧倒的な速さと洗練を追求してきましたが、STIはあえて「自ら操る悦び」へと立ち返りました。
特筆すべきは、エンジンの味付けです。最高出力こそ275PSとベース車共通ですが、最大トルクを350N・m(35.7kgf・m)へと最適化。これは「MTでの扱いやすさ」と「クラッチ操作へのリニアな反応」を重視した結果であり、STIが「数字のスペックよりも、ドライバーとの対話」を選んだ証拠です。
🏎️ STIコンプリートカーの矜持|ZF製電子制御ダンパーの深化

このモデルは、単にMTを載せただけではありません。STIが企画・開発を一貫して行う「コンプリートカー」です。
足回りには、STIチューニングを施したZF製電子制御ダンパーを採用。さらに、brembo製18インチ(フロント6ポット/リヤ2ポット)ブレーキキャリパーをゴールド塗装で装備。
19インチへと大径化されたアルミホイールに組み合わされるのは、専用開発に近いマッチングを見せるブリヂストン「ポテンザ S007」。日常の快適性を保ちながら、ステアリングを切れば一瞬で「芯」が通る。その魔法をかけるのが、STIのセットアップなのです。
🛰️ 継承される「強靭でしなやかな走り」の源泉

スバリストにお馴染みのフレキシブルパーツも、この♯(シャープ)には惜しみなく投入されています。
- STI製フレキシブルドロータワーバー(フロント/STI Sport♯ロゴ付)
- フレキシブルドロースティフナー(フロント/リヤ)これらは単に車体を固めるのではなく、適度にしならせることで接地性を高め、操舵の正確性を極限まで高めます。一度これを体感してしまうと、標準モデルが少し曖昧に感じてしまうほどの「直結感」が宿っています。
📅 2026年春、戦いの火蓋が切られる

さて、最も気になる販売情報についてです。現時点でわかっている事実を整理します。
| 項目 | 詳細内容(2026年1月時点) |
| 発売時期 | 2026年春頃 |
| 販売方法 | 台数限定・抽選販売の見込み |
| 予想価格 | **600万円台後半(約670万円前後)**との予測あり |
| 駆動方式 | ビスカスLSD付センターデフ方式AWD |
【要追加調査】 正確な限定台数や抽選エントリーの開始日については、近日中にSUBARU公式サイトにて発表予定です。過去の「S」シリーズや「♯」シリーズの傾向から、数百台規模の激戦になることは間違いありません。
🏁 WRX STI Sport♯は、誰のためのクルマか

このクルマは、単なる「速いセダン」を求める人のためのものではありません。
電動化の足音がすぐそこまで聞こえる2026年。内燃機関の鼓動を、自分の手足で操る最後かもしれないチャンスを逃したくない人。そして、STIが「走る愉しさ」という哲学に込めた、**「不器用なまでの誠実さ」**に共感できる人のための1台です。


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