新型EVの発売スケジュールは、2026年に入ってから一気に動きました。軽自動車サイズのEVから1,000万円級の輸入SUVまで、選べる車種がぐっと増えています。
ただ、発売日だけを追いかけると損をすることがあります。国の補助金は「発売日」ではなく「新車新規登録の日」で金額が決まるからです。
この記事では、2026年に出たEVとこれから出る予定のEVを日付順に並べながら、いつ動けば損をしないのかを整理します。

🗓 2026年に発売された新型EVの一覧
まず、今年すでに買えるようになったEVを発売日の順に並べます。価格は税込みのメーカー希望小売価格、走行距離はWLTCモードの一充電走行距離です。
| 車種 | 発売日 | 価格 | 一充電走行距離 |
|---|---|---|---|
| スズキ eビターラ | 2026年1月16日 | 399万3,000円〜 | 433〜520km |
| ホンダ INSIGHT | 2026年4月17日 | 500万円台 | 535km |
| ホンダ Super-ONE | 2026年5月22日 | 339万200円 | 274km |
| 三菱 eKクロスEV(改良) | 2026年6月25日 | 244万6,400円〜 | 180km |
| BMW iX3 | 2026年7月22日 | 982万円〜 | 906km |
ホンダのINSIGHTは全国3,000台の限定販売です。中国で売られているe:NS2をベースにした4代目で、名前はハイブリッド車から受け継いでいます。
BMW iX3は次世代設計「ノイエ・クラッセ」の第1弾で、109.1kWhの電池を積んで906kmを走ります。国内で売られているEVの中では最長クラスの数字です。
日産サクラの改良モデルは2026年4月16日に注文受付が始まり、発売は2026年夏を予定しています。エントリーグレードのSが244万8,600円で、国の補助金を使うと実質187万円ほどになるとされています。
⚡ 発売日より大事なのは「登録の日」
国のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は、2026年1月1日以降に新車新規登録された車から上限が上がりました。普通車・小型車のEVは最大130万円、PHEVは85万円、軽EVは58万円が上限です。
大事なのは、この線引きが納車日でも契約日でもなく「新車新規登録の日」だという点です。年末に発売された車を年内に契約しても、登録が翌年にずれれば適用される金額が変わることがあります。

予算の規模は令和7年度補正予算で約1,100億円です。予算に達した時点で受付が終わるため、人気車が集中する年度末は早めに動くほうが安全とされています。
2026年4月以降の登録分はメーカーの取り組み評価で金額が見直されますが、急に減らないように2026年12月31日を期限とした特例措置が置かれています。
もうひとつ見落としやすいのが保有義務です。補助金を受けた車は4年間持ち続ける決まりで、届け出をせずに手放すと全額返すことになります。
東京都は2026年7月1日以降に初度登録されたEVへの補助上限を130万円に引き上げました。国の分と単純に足すと最大260万円になる計算です。
🙅 こんな人には「新型EV待ち」は向きません
新しいEVを待つのが正解とは限りません。自分の条件に当てはまるかを先に確かめてください。
| 選び方 | 向いている人 | 合わない条件 |
|---|---|---|
| 2026年中に買う | 今年の補助上限と予算枠を確実に使いたい人 | 全固体電池など次世代の電池を待ちたい人 |
| 2027年以降を待つ | 航続距離と充電速度の進化を優先したい人 | 補助金の額が読めないと予算を組めない人 |
| EV以外も検討する | 長距離を走る回数が年に数回だけの人 | 自宅で充電できる環境をすでに持っている人 |
とくに、自宅に充電設備を置けない人は、新型を待っても不便が解消しません。集合住宅や月極駐車場の場合は、管理組合や管理者の許可が先に必要になります。
年に数回しか長距離を走らないなら、走行距離が伸びた新型を待つ意味は小さくなります。逆に毎日の通勤で使うなら、待つより今年の補助金枠を使うほうが金額の見通しは立てやすいです。
🚙 7月28日発売のBYD ラッコは「補助金の額」が落とし穴
2026年7月28日に発売されるBYDの軽EV「RACCO(ラッコ)」は、今年いちばん注目されている1台です。日本の売れ筋である背の高い軽ワゴンに合わせて専用設計され、両側の電動スライドドアが標準で付きます。
電池と走行距離はグレードで分かれます。「200」は22.40kWhで210km、「300プラス」と「300プレミアム」は35.84kWhで320kmです。日産サクラと三菱eKクロスEVの180kmを大きく上回ります。
正式な価格は発売日の2026年7月28日に発表される予定で、それまでは仮予約の扱いです。249万円からという数字が各メディアで流れていますが、確定した価格ではありません。
ここが他ではあまり書かれていない注意点です。販売店の説明では、BYD車の国のCEV補助金は全車種一律15万円とされています。国産の軽EVの58万円と比べると、40万円以上の差が出る計算になります。
つまり、車両価格の安さだけで比べると判断を誤ります。補助金を引いたあとの実質負担で並べ直すのが、損をしない見方です。BYDは2026年内に1万台の受注を目標に掲げているとされ、納期も混み合う可能性があります。
📅 2026年後半から2028年に出る予定のEV
ここから先は、まだ発売前の予定です。時期がずれることもあるため、大枠の流れとして押さえておくと役に立ちます。

レクサスの3列シートEV「TZ」は2026年5月7日に世界初公開され、日本での発売は2026年の冬ごろが予定されています。95.8kWhの電池で620kmを走るとされ、ブランド初の3列シートBEVになります。
ボルボの新型SUV「EX60」は2026年中の日本導入がアナウンスされています。106kWhの電池で航続距離810km(WLTP)、最大400kWの急速充電に対応するとされていますが、日本での価格やグレード構成はまだ公表されていません。
そして注目の全固体電池です。トヨタは2027年から2028年の量産EV搭載を目標に掲げ、日産は2028年度の市場投入を計画しているとされています。ただし最初のモデルは高価格帯で数量も限られる見方が有力で、すぐに誰でも買える話にはならなそうです。
軽EVでは、ホンダが2028年中にN-BOXのEV版を投入する予定を公表しています。軽自動車で一番売れている車がEVになるため、市場の景色が変わる可能性があります。
🔌 EVを迎える前に、家の電気プランを見直しておく
EVは車庫に置くだけで家の電気の使い方が変わります。夜間に充電する分がそのまま毎月の電気代に乗ってくるため、車を決めるのと同じくらいプラン選びが効いてきます。
出光興産の「idemitsuでんき」には、車を持っている人向けの「クルマ特割」があります。EVコースはEVの情報を登録すると毎月200円引き、ガソリンコースは出光系列のサービスステーションでの給油分が2円/L引き(月100Lまで、最大200円)です。
正直にお伝えすると、この割引そのものは月200円ほどでおまけの部分です。効いてくるのは、使う電気が多い家庭ほど単価が下がる料金設計と、市場連動の加算がない点です。EV充電で使用量が増える家と相性が良いのはここです。
注意点も3つあります。クルマ特割の対象は「Sプラン」と「オール電化プラン」で、低圧電力プランは対象外です。EVのために200V契約を分けている人は先に確認してください。また、沖縄・離島は申し込みの対象外です。
料金は住んでいる地域と使用量で変わるので、今の検針票を手元に置いて試算するのが確実です。
🔋 停電と車中泊に備えるならポータブル電源も選択肢
最近のEVは、車から家電に電気を送れるV2L機能を持つモデルが増えました。三菱eKクロスEVの改良モデルも、最大1,500WのAC100Vコンセントを新しく設定しています。
ただ、車から給電すると走るための電気が減ります。停電が長引く場面や、キャンプで数日使うような場面では、車とは別に電源を用意しておくほうが安心です。
BLUETTI JAPANのポータブル電源は容量の選択肢が広く、冷蔵庫やIH調理器のような消費電力の大きい家電にも対応できるモデルがあります。まずは「何を何時間動かしたいか」を決めてから容量を選ぶと失敗しません。
車を買い替えるタイミングは、家の備えを見直すタイミングでもあります。
🛡 車を入れ替えるなら保険も同じ日に見直す
EVに乗り換えると、車両価格も修理費の構造も前の車とは変わります。同じ条件のまま更新すると、保険料が実態に合っていないまま続くことがあります。
一括見積もりを使えば、複数の保険会社の条件を同じ入力内容で並べて比べられます。車検証と今の保険証券を用意しておけば、入力は数分で終わります。
新車の登録日に合わせて始期日を設定するのがきれいなので、納車日が決まった時点で動いておくと慌てません。
✅ まとめ
2026年の新型EVは、1月のeビターラから7月のBMW iX3、BYD ラッコまで途切れなく出てきました。ここから年末にかけてはレクサスTZとボルボEX60が控えています。
見るべき順番は、発売日 → 登録がいつになるか → 補助金を引いた実質負担、の3つです。とくにBYD車は補助金額が国産の軽EVと大きく違うため、車両価格だけで比べないようにしてください。
補助金の予算枠と2026年12月31日の期限は、後から取り返せない部分です。気になる車がある人は、販売店に「登録が何月になるか」を先に聞いておくのがいちばん確実です。




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