「Zは、やっぱり“操ってこそ”だよね」 現行フェアレディZ(RZ34型)を愛する人ほど、心のどこかでこの瞬間を待っていたはずです。
2026年、フェアレディZは大きな転換点を迎えます。これまで「オートマチック(9M-ATx)専用」として君臨してきた最強のフェアレディZ NISMOに、ついに**6速マニュアルトランスミッション(6MT)**が追加されることが判明しました。
2026年夏の発売を前に、東京オートサロン2026でその姿を現した新型Z。それは単なる仕様変更を超えて、Zという車の“魂”を再確認するための、日産からの熱いメッセージでした。
🚗 フェアレディZ 2026年マイナーチェンジの全貌

2022年の登場以来、常に供給不足と戦いながらもファンを魅了し続けてきたRZ34型。今回の2026年モデルは、登場から4年目を迎えるにあたっての「熟成」のマイナーチェンジです。
最大の特徴は、多くのファンが熱望したNISMOモデルへの6MT追加。しかし、進化はそれだけではありません。標準車においても、フロントマスクのデザインが一新され、より伝説の「Gノーズ」を彷彿とさせる、エレガントかつ空力性能に優れた表情へと生まれ変わります。
🏁 フェアレディZ NISMO|「最速」に「悦び」が加わった瞬間

NISMOは、日産のモータースポーツの血統をそのまま公道へと解き放った特別な存在です。専用チューニングされた最高出力420ps、最大トルク53.0kgf・mを誇る3.0L V6ツインターボエンジン。これまではその強大なトルクを制御するためATのみの設定でしたが、日産のエンジニアたちは「操る歓び」のためにマニュアル化という難題をクリアしました。
専用のRECARO製スポーツシートに深く腰掛け、NISMO専用の赤いステッチが入ったシフトノブを握る。その瞬間、ドライバーとマシンは一つになります。
❓ なぜ今、NISMOに6MTがもたらされるのか

ここが、今回の改良で最もドラマチックなポイントです。日産がこの決断を下した背景には、3つの大きな理由があると考えられます。
- ファンの声という「正義」: 「最もスポーティなNISMOだからこそ、自分でギアを選びたい」という世界中からの熱烈なリクエスト。日産は、その声に「技術」で応えました。
- ライバル不在の市場への挑戦: 競合他社がMTモデルを縮小する中、日産はあえて“趣味性の象徴”であるMTを強化。これはブランドの誇りそのものです。
- エンジニアリングの熟成: 強大なパワーをMTで受け止めるための耐久性と、NISMOらしいキレのある操作感。この両立に、4年の歳月が必要だったのかもしれません。
✨ 進化のポイント|Gノーズの再来と空力の深化

今回の改良では、見た目の印象も大きく変わります。
- 新フロントデザイン: 標準モデルのフロントグリルは、往年の「S30型240ZG」を思わせる、鼻先を長く見せる曲線美を取り入れたデザインに。
- 空力性能の向上: 新形状のバンパーにより、フロントリフトを3.3%低減。高速域での安定性がさらに磨かれました。
- 新色「ウンリュウグリーン」: 初代のグランプリグリーンをイメージした新色が追加され、モダンとレトロが見事に融合しています。
🔧 走りの質|ピストン径大径化による「路面との対話」

目に見えない部分での進化こそ、Zの本質です。ショックアブソーバーのピストン径を従来の40φから45φへ拡大。これにより、街乗りでの乗り心地を向上させつつ、サーキット走行などの極限状態では路面をより正確に捉える追従性を手に入れました。
「より上質に、より鋭く」。NISMO 6MTモデルでは、この進化した足回りが、シフトチェンジのたびに伝わるエンジンの鼓動をより鮮明にドライバーへ伝えてくれるはずです。
🌟 2026年改良Zが、私たちに問いかけるもの
「効率や速さだけを求めるなら、ATだけでいい。けれど、Zは感情の車だ」──。
今回のマイナーチェンジは、日産が「車を操る楽しさ」を諦めていないことを証明してくれました。デジタル化が進む現代において、あえてアナログな感覚を研ぎ澄ませたNISMO 6MT。
それは、Zを愛し、走りを愛し続けるファンへの、日産からの最高のギフトです。2026年夏、新しいZのシフトを叩き込む瞬間を、私たちはもう待ちきれません。


コメント